受賞の言葉(2024年度・学科賞)|上野一樹

上野一樹(Ikki Ueno)

この度は、学科賞に選定していただき、誠にありがとうございます。
本作品は、描いたイラストがMR空間に具現化されるインタラクション作品です。
私は途中で研究室を移ることになり、研究テーマがなかなか決まらず迷うことも多くありました。そんな中、中川先生のご助力のもと、自分にできることを考えながら、少しずつ方向性を固めていきました。
内覧会では、体験者が描いたイラストがどんなオブジェクトになるのか、毎回楽しみにしていました。同時に、実際に作品を体験してもらうことで見えてくる課題もあり、それをどう解決するか、ブリーフィング直前まで試行錯誤を繰り返しました。
この制作を通して、多くの技術や知識を学ぶことができ、とても貴重な経験になりました。4月からは社会人として、この経験を活かしながら努力していきたいと思います。
本当にありがとうございました。

中川隆

この度は、情報環境デザイン学科の学科賞を受賞されたことを心よりお祝い申し上げます。

創作の基本的な要素の一つに「描く」行為が挙げられますが、上野さんは、体験者が描いたイラストを生成AIを用いて具現化するというユニークな複合現実(MR)体験を構築しました。

昨今、生成AIを活用した創作が社会に浸透する中、上野さんは持ち前の探究心と試行錯誤を通じて、その技術的かつ表現的可能性を探り、遊び心溢れる新しい体験を創出しました。このプロジェクトは、AIとXRが融合する時代における新たな創作スタイルを提示すると同時に、私たち人間の創造性の在り処を再考する機会を提供してくれたと思います。

今後もこのプロジェクトで得られた経験を活かし、さらなる挑戦を続けていただくことを期待しています。上野さんの一層の飛躍を心から応援しております。




>> 関連映像 [VIMEO]|想像の即時的具現化と没入的操作体験


上野一樹|3Dモデル生成AIを用いたMR体験の構成的検討 / 想像の即時的具現化と没入的操作体験

imd学科賞 2024年度