受賞の言葉(2018年度・作品賞)|安楽大輝

安楽大輝(Anraku Taiki)

この度は作品賞という形で制作を評価していただき、ありがとうございます。私たちの年代からはじまったブリーフィングは私達の学部の根本であるまず何かモノを創るという事を評価する上で重要なものであると認識しています。その重要な審査で体験を通して作品を評価していただけ非常に嬉しく思います。

この様な賞を受賞できたのは私が卒業研究に対し前向きに楽しむ事が出来たからだと思っています。卒業の為に必要なものを先読みして取り組むだけでなく、自分のしたい事、面白いことだと思える様に自分からコミットする。これはそもそも取組んだ研究が面白いものだったからこそ出来た事かもしれませんが、受け身ではなく主体的に取り組む事は研究だけでなく仕事でも言える事だと社会人になった今実感しております。

現在は卒業研究が本格的に始まる前に内定していた企業で楽しく働いていますが、もし就職活動の前にこの研究のおもしろさ、楽しさを知っていたら違う道があったのかもしれないと思います。それくらい研究室で作品について考える時間や学会で得た経験は刺激的なものでした。

ありがとうございました。


安楽大輝|腕と脚の伸縮感覚の誘発に関する制作
imd学科賞 2018年度

小鷹研理

imdでは、この年代から「ブリーフィング」という、全教員が実際に作品を体験して評価を行うプレ審査を導入しました。安楽くんの作品は、この審査で、総合して一番高い評価を受けていたことからもわかるように、今回の受賞は、端的に、この作品の体験によって得られる錯覚の強度が十分なレベルに達しているということに尽きると思います。10月くらいだったかのゼミで、それまでの背筋方式(立位状態でゴムを上に引っ張る)から、現行の脚をピンと伸ばして座る方式へのシステムの変更を、安楽くん自身が訴えてきたのが、大きな転機になったと思います。機を見て時に大胆に構成を変えるだけの勇気とセンスが安楽くんにはありましたね。制作を通じて、自分の体感の内実に耳を傾けつづけたことは、本当に素晴らしかったと思います。短い時間でしたが、共に、刺激的な仕事ができて楽しかった!!おめでとうー。


安楽大輝|腕と脚の伸縮感覚の誘発に関する制作
imd学科賞 2018年度


>> 概要 [PDF]

>> 関連発表 [PDF]|情報処理学会シンポジウム・インタラクション, 2019.3(プレミアム枠)

>> 関連映像 [YOUTUBE]|”Elastic Legs Illusion – 脚を長く伸ばす体操”

安楽大輝|腕と脚の伸縮感覚の誘発に関する制作
imd学科賞 2018年度