受賞の言葉(2019年度・学科賞)|下八丈一郎
下八丈一郎(Shimohachi Joichiro)
この度は2019年度imd学科賞という名誉ある賞を頂き、嬉しく思います。
私は、レーザー発振器から出力されたレーザー光を、プリズムを用いて水平の投射光へと変換し、鑑賞者が作品と一体化できるインスタレーション作品を制作しました。これまで私は、自分が作りたいものを常に直感的に制作してきましたが、今回の卒業研究では、1年間をかけて鑑賞者と作品の関係性についてより考えを深めて制作に励んだことで、このような賞をいただくことができたと思います。また、様々な問題に直面しながらも試行錯誤を繰り返し、とても刺激的な制作を楽しみながら、最終的に自分の思い描いた表現をすることができました。
今回このような賞を頂けたのは、作品を見て評価をしてくださった方々と、ご指導くださった教授のお陰だと思っています。誠にありがとうございます。このような賞をいただいた経験を励みに、これから新社会人として努力していきたいと思います。
下八丈一郎|レーザー光による空間表現の研究 / Space perception
imd学科賞 2019年度
作間敏宏
下八君、受賞おめでとう。レーザー光によって空間やオブジェや鑑賞者を水平に〈切断〉し等高線としてそれらを〈彫刻〉するというのは秀逸な着想でした。精度の不足(つまりは制作時間の不足)によって、下八君が当初思い描いていたようにはそれが結実しなかった反省はあると思います。それでも、多くの人が下八君のめざしていた「完成形」のインスタレーション空間にまたいつか入ってみたいと思ったでしょう。これはその時にむけた「期待賞」と受けとめてください。
下八丈一郎|レーザー光による空間表現の研究 / Space perception
imd学科賞 2019年度